日本政府が2020年秋の叙勲の外国人受章者を発表した。日本・モンゴルの学術関係及び両国の相互理解を深め、モンゴルにおける日本語教育の発展と、日本・モンゴルの相互理解を深めるのに貢献したことを評価し、モンゴル国立大学のT.Munkhtsetseg教師に“旭日中綬章”、D.Narantsetseg教師に“旭日小綬章”を授章することになった。
 T.Munkhtsetsegモンゴル国立大学アジア研究学部日本語顧問教師は、日本とモンゴルが外交関係を樹立して間もない1976年に、モンゴルのトップ大学であるモンゴル国立大学で日本語を勉強して卒業し、モンゴル科学アカデミー研究所で社会人としてスタートを切った。T.Munkhtsetseg氏は、モンゴルで日本語ができる人材を育成する初の教師たちの一人であり、言論の自由が制限されていた社会主義の時代にモンゴルと日本の歴史的関係の研究を行い、モンゴル国立大学転任以降、多くの学術研究を行った。また、モンゴルにおける日本研究の発展に貢献した。彼女はモンゴルの日本研究協会を創設した人々の一人で、学術会議の準備、外交、学術研究活動の監査など、モンゴルにおける日本研究の発展に貢献してきた。日本の歴史と文化の研究者にとどまらず、モンゴル国立大学で日本語を教え、モンゴルで日本語教育を普及させるのに貢献した。1991年にモンゴルで社会主義体制が崩れ、民主主義の社会が始まった際に開設されたモンゴル国立大学の日本研究学部に教師として赴任し、現在まで30年近く日本語教育に貢献した。彼女の多くの教え子たちが日本語を使って日本とモンゴルの友好の懸け橋、成功裏に働き、両国関係を発展させるのに貢献している。(章;旭日中綬章、功績;日本とモンゴルの学術研究関係及び両国の相互理解を深めるのに貢献した)
 D.Narantsetseg元モンゴル国立大学日本語教師は、日本とモンゴルの外交関係が樹立されて間もない1977年にモンゴルのトップ大学であるモンゴル国立大学で初の日本語学科を卒業した。その後、当大学で日本語教師として勤務し、15年近く文学部、法律学部、夜間クラスで多くの学生たちに日本語を教え、モンゴルで日本語教育を広めた初めての教師たちの一人である。また日本の研究者らと共同で“モンゴル・日本会話帳”、“モンゴル人のための日本語教科書”、“日本語・モンゴル語基礎語辞典”の執筆に参加し、モンゴル語と日本語の言語研究、教育を通じて両国の相互理解を深めるのに貢献した。1992年に“JICA”がモンゴルに青年海外協力隊を派遣開始した際に、D.Narantsetseg氏はモンゴル国立大学から退職し、長野県駒ケ根市と福島県二本松市の訓練所で、モンゴルに派遣される初の青年海外協力隊員から始まり、25年間多くの人にモンゴル語を教えた。D.Narantsetseg氏は、日本・モンゴル両国の協力を発展させるのに貢献し、青年海外協力隊員にモンゴル語を教えるなど両国の相互理解と協力を深めるのに大きな貢献をした。(章;旭日小綬章、功績;モンゴルにおける日本語協力の発展及び日本とモンゴルの相互理解を深めるのに貢献した)
 
 情報源:Ikon.mn