中国の王毅外務大臣がモンゴルのN.Enkhtaivan外務大臣の招待で、2020年9月15日~16日の日程でモンゴルを公式訪問し、帰国した。訪問初日、王毅外相とN.Enkhtaivan外相は両国の総合戦略的パートナーシップ関係を強化し、相互理解、政治的信頼を深め、全ての分野の協力を進め、地域と国際関係に関する広い枠組みの問題を話し合い、多くの問題が合意に至ったと外務省が報じた。今回の訪問で、
  1. 新型コロナウイルを予防する協力を継続するとともに、貿易、経済協力を回復・活性化させるため前進し、双方の巨大案件の実施を早めるのを注視すると強調した。また、文化、教育、人文の協力をより深めるのを支持すると表明した。
  2. 双方は両国の貿易額を増やし、貿易構造を改善する必要があると述べた。双方の貿易額をより増やす目的で今後積極的に協力し、鉱山製品の輸出を安定的に増やし、農業、牧畜業の製品輸出を増やす方向で協力すると合意した。
  3. “モンゴル・中国の国境通関所、その規律についてモンゴル国政府、中国政府間協定”に追加、改正を行うことについての公文交換し、経済、技術協力について政府間協定、外務省間の2021~2022年の協力計画、モンゴルから中国に小麦粉輸出する際の監査、検疫の必要についてモンゴル国行政監理庁と中国の関税庁の間で議事録という文書を締結した。
  4. “モンゴル・中国の国境通関所、その規律について”に追加、改正を行ったことでZaminUud-Ereen鉄道通関所の他、Gashuunsukhait-Gantsmod、Shiveekhren-Sekhee、Bichigt-Zuunkhtavchの3つの鉄道通関所が増やされたのはモンゴルの輸出、トランジット輸送規模を増やすのを後押ししたと双方は見なしている。
 
N.Enkhtaivan外務大臣は「総合戦略的パートナーシップ関係を強化し、相互理解、政治的信頼を深め、すべての分野の協力を進め、地域、国際関係に関する広い枠組みの問題を話し合い、多くの問題で合意に達した。双方は互いに独立、全権、領土の完全な状態を互いに尊重し、一方の問題に関与しない原則を一貫して固持すると確認した」と述べた。
王毅外相は「中国の国民にモンゴルの国民が人道支援を行ったことを報じ、モンゴルの大統領がモンゴル国と国民を代表し、この非常事態に中国の国民に真心から支援を行ったことに中国の国民が感謝したことは、マスコミで話題になった。中国側は恩返しとして、モンゴル側に品物、無償援助を行った」と述べた。
 訪問の際に王毅外相は、モンゴルに7億元の無償援助を行うと表明した。これは2017年に中国が約束した20億元の無償援助の枠組みで供与されている援助だ。中国が供与する20億元の無償援助の資金で、ウランバートル市のゲル地区の再開発計画の枠組みで実施するエンジニア及び社会インフラマイクロサブセンター建設案件と、ウランバートル市のゲル地区周辺のエンジニアインフラ、ケーブルネットワーク作業を行うと計画した。
 王毅外相はKh.Battulga大統領とU.Khurelsukh首相と会談した。Kh.Battulga大統領は寄付の3万頭の羊を中国側に引き渡す準備作業が行われていることを王毅外相に伝えた。会談で両国の貿易、経済の協力をより豊かにし、両国の貿易額を100億USDにし、今後より増やす目標を実施する方向で積極的に活動し、付加価値のある製品の防疫を拡大発展させるチャンスについて意見交換した。次に、王毅外相はU.Khurelsukh首相と会談し、モンゴルと中国の関係、協力、及び地域、国際協力の問題について意見交換した。モンゴル、中国間の総合戦略的パートナーシップ関係を深め、政治的信頼、相互理解を強化し、ハイレベルの相互訪問を続け、すべての分野の協力を前進させ、経済の巨大案件を活性化させるとした。

情報源:News.mn