新型コロナウイルス感染拡大の際に中央銀行が実施している政策、経済の今後の見込みについて、モンゴル銀行のA.Enkhjin資源管理・金融市場局長にインタビューをした。
―新型コロナウイルス感染拡大の際に、モンゴル銀行はどんな政策を実施しているか?
―モンゴル銀行は経済、銀行、金融分野に与える悪影響を少なくする目的で、必要な事業を諸国の経験と関連法に合わせて実施している。モンゴル銀行は政策金利を2%下げる、銀行の銀行準備金額を下げる、ローン返済時期を延期する、中央銀行から融資を受ける担保資金リストを増やすなどの対策を取っている。その他住宅ローン規則を改正し、共同借入人の名で不動産または担保にするチャンスを作った。これにより若い世帯などが自身の名で住宅ローンを組むのに柔軟になった。
2020年の融資額はどうか?
―赤字だった貿易バランスが5月6月に利益が出た。輸出は6月に先月より1億8870万USD、このうち鉱山分野の輸出が1億4890万USD増加した。今後石炭輸出が増加し、金採掘を支援する方針で行っている事業が、外貨国家準備金に好影響を与えると見なしている。外貨市場で急速な変化が起きず、為替レートは安定的だと見なしている。
―今後支払う外国負債をどのように融資するか?
―企業間の直接投資額を除けば、2020年第1四半期でモンゴルの外国負債は19億8千万USD、2019年のGDP143%相当だ。全負債の構成を見ると36.5%が政府、10%が中央銀行、53.5%を民間セクターの負債が占めている。モンゴル銀行は中国の人民銀行と締結したスワップ協定を再度3年間延長した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で中央銀行が緩やかな金融政策を固守しているため、国際的に利子水準が安定的に下がり、融資価格、支出が安くなり続けている。また国際格付け機関“Fitch”“Standart and Purs”エージェンシーがモンゴルの経済の国内外状況を考慮し、信用格付けを据え置き“B”、種類を“安定的”と評価した。ここから見ると外国負債、負債額を下げる、経済に圧力が少ない再融資するチャンスがあると見なしている。

情報源:Montsame報道局