要旨:11月4日、モンゴル中銀のTs.Bayartsaikhan総裁、O.Erdembileg副総裁、B.Bayardavaa金融政策部長等が記者会見を開き、情報提供。概要は以下のとおり。
  • 2017年は困難の年であり、デフォルトリスクがあった。
2016年にモンゴル政府が850百万USDを国際市場で調達。もしデフォルトになれば強制プリペイとなる契約条件もあった。
また、商業銀行が808百万USDを調達していたが、デフォルトになれば600百万USDが強制プリペイとなるリスクもあった。
  • そのため、どうしても、デフォルトを避ける政策をとり2017年に以下の措置を取った。
開銀の580百万USDの債務を返済
開銀の資本金を1兆MNTで拡大
中国人民銀行との18億USDのスワップ協定を延長
2018年1月5日、国債償還のためGereg国債を発行し800百万USDの調達に成功。合計58億USDの国債購入を受けた。先週、400百万USDが入ってきたため、外資準備高は20億USDを超え我々はデフォルトリスクの回避に成功.
  • 今後は銀行、金融業の改革を行う予定。銀行業の構造改革、資産評価(AQR)が取り上げられているが、裏では大きな改革が行われている。時期尚早かもしれないが、当該改革は銀行株主やオーナーの権益を侵食するものであるため、大きな反発が2018年は予想される。資産評価は銀行業の診断プロセスであり、結果は12月中旬に明らかになる予定。なお、銀行法の改定案は先週国会に提出済み。
ソース:medee.mn