欧州復興開発銀行(EBRD)は、モンゴルの2026年経済成長率予測を、6月時点の従来予測から0.8ポイント引き上げ、6.3%とした。一方、2027年の成長率は5.5%へ鈍化すると見込んでいる。
モンゴル経済は2026年上半期に前年同期比7.7%成長し、鉱業生産と輸出の力強い伸びが主なけん引役となった。石炭生産は52.4%、銅生産は20%増加し、その結果、貿易黒字は前年同期の4倍に拡大した。
ただし、EBRDは、こうした鉱業部門の成長が家計経済には十分に波及していないと指摘した。2025年同期と比べ、家計消費の伸びはわずか0.5%にとどまった一方、食品、食肉、エネルギー価格の上昇を背景に、7月のインフレ率は13%に達した。
また、資本支出の増加により、年初から7月までの財政赤字は国内総生産(GDP)の2.5%に相当した。外貨準備は輸入8カ月分を賄う水準にあるとして、これらを注視すべき指標として挙げた。
EBRDの評価では、モンゴルの成長見通しに対する主なリスクは、エネルギー価格の高止まり、中国の需要減速、ロシアからの燃料供給への過度な依存である。一方、中央アジア地域の経済成長率は2026年に5.8%、2027年に5.3%となる見通しを示した。
 
情報源:Bloomberg