8月23日、D.Tsogtbaatar外務大臣がモンゴル訪問中の中国Wang Yi外務大臣と会談し、共同声明を行った。概要は下記のとおり。
- 両外相は蒙中外国関係樹立70周年である来年の記念共同協力事業に関する政府間MOU、外務省間の「共同計画-2019~2020」に調印。
- D.Tsogtbaatar外務大臣は「Wangi Yi外相が私の招待でモンゴルを訪問している。我々の会談は友好的で効率性を持った会談になった。貿易、経済の協力事業の加速に合意。
- また、地域及びその他の関心を持つ問題について意見交換を行なった。双方はハイレベル会談を行うことについて話し合った。
- 来年は蒙中外国関係樹立70周年。Kh.Battulga大統領の来年の中国公式訪問を再確認。両国の交流は地域的によいモデルになっている。中国側はモンゴルの独立を尊敬すると表明。貿易取引高を150億USDへの引き上げに向けて努力すると合意。ウランバートル市の排水処理所の工着式が8月25日に行われる。
- また、鉱業以外の分野への投資増額について合意を得た。これで、自由貿易協定事業が開始された。
- 中国Wang Yi外相は、モンゴルの新政府設立以降、中国と友好関係を築いてきた。中国はモンゴルを外交関係上重要な位置づけだとしている。これはモンゴルの基本的な権益に合う。我々は歓迎している。
- 今年、Kh.Battulga大統領が中国を訪問。同訪問は両国の交流促進への方針になった。私は今回の訪問で4つの問題について意見交換を行なった。
- 政治の相互信頼、相互支援の増進、双方の総合戦略的パートナーシップ関係を一層拡大化交流において生じている都合を活かし、両国の交流をスピード感を持って発展させる
- 一帯一路構想は両国の発展へのプッシュになる。具体的な計画書の作成。自由貿易協定の共同調査の開始発表
- 蒙中外国関係樹立70周年である来年を活かし、両国交流を一層改善させる。
- また、会談中、いくつか重要な問題において合意。
- 相手国の基本的な権益を尊重する
- 両国の政治的な基礎を守る、モンゴル側は「一つの中国」原則を守り、チベットは中国の一部という立場を再表明、中国側はモンゴルの独立、領土の完全性を尊重する
- Kh.Battulga大統領を中国へ招待。
- 2020年までに貿易総取引高を100億USDに引き上げるよう目指す。ウランバートルの排水処理所の建設事業を2018年内に開始するよう努力している。
- 蒙中外国関係樹立70周年である来年実施されるイベント等について合意。また、本件に関する政府間MOUを締結。今後、文化、教育、科学、青年交流等を促進する。中国、モンゴル、ロシアの共同事業の加速、3カ国の経済回廊の建設に加速、地域発展への支援で合意。
- 両外相は共同声明直後、記者からの質問に答えた。
- Q: 中国の記者から:中国からの無償援助、ソフトローンはモンゴルの経済にどのような効果を与えているか?将来、投資は如何に続くか?
- A: D.Tsogtbaatar外相:
- 両国の交流は戦略的パートナーシップ関係に至っている。相手国の基本的な権益を支援している。中国からの支援、融資はモンゴルの社会、経済を具体的にサポートしてきた。スポーツ、衛生、教育分野での全ての協力事業はモンゴル国民へ対応した。
- 現在、交流における新たな原則を会談している。
- Wang Yi外相が受け入れた。例えば、食肉、肉商品の輸出について会談。
- 債務負担を受けないよう協力事業を発展させるべきという原則に合意。
- 中国への輸出拡大、輸出収入増額はモンゴルの経済への貢献になる。
- 2007~2017年、中国との貿易収支は黒字のみだった。同期間中、モンゴルは中国との輸入より多くの製品を輸出し、外資準備高を整えてきた。
- 中国はモンゴルの第2位の投資国だ。
- A: Wang Yi外相:
- モンゴルに無償援助を与え、モンゴル国民の生活を支援していることに満足している。中国が大変だった時、モンゴルも支援していた。
- 付与している無償援助は科学的なFSに基づいている。我々は債務負担にならないと期待している。且つ、中国への輸出拡大化の環境整備を重要視する。
- モンゴルの全国民の生活はもっともよくなると信じている。また、中国の特急列車への乗車を歓迎する。
- D.Tsogtbaatar外相の意見を理解した。モンゴル側の要望とおり中国の企業で調査させる。モンゴルの親しい友人、隣国として中国は真心で支援してきた。双方の協力事業を発展させ、ウィンウィン関係の原則を生み出す。
- 一帯一路構想は中国から提案した巨大な案件だ。これはジオポリティクではない。全ての国々の開発戦略を組み合わせる方法で新たなステージに出し、新たな協力事業により発展を生み出すものだ。全ての国々がこのチャンスをシェアすると信じている。
情報元:Eagle.mn