Reutersによると、ロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物銅価格は8月25日に1トン1万4,343ドルに達した。ロンドン金属取引所の史上最高値1万4,527.50ドルに極めて近い水準である。
米国が2027年から輸入銅に関税を課す可能性があるとの見方を背景に、トレーダーは金属を前倒しで米国市場へ移している。この結果、米国内倉庫の銅在庫が急増する一方、他市場への供給は相対的に縮小している。
一方、長期的な銅需要を押し上げるもう一つの大きな要因は、人工知能(AI)、電気自動車、エネルギー転換である。データセンター、電力網、再生可能エネルギー設備には大量の銅が必要で、増え続ける需要を世界供給が満たすことは難しくなる。既存生産だけでは需要を完全に満たせないため、将来は多くの銅鉱山を新規開発する必要があると専門家は指摘する。
銅価格上昇はモンゴルにどう影響するか
銅価格の高止まりはモンゴルにとって好材料だ。モンゴルの輸出収入を構成する主要資源は石炭と銅である。年初6カ月の実績では銅精鉱の輸出収入が石炭を上回り、財政収入の形成で特に重要な役割を果たしている。上期の銅精鉱輸出量は153万トンで前年同期比23%増。年末には銅精鉱収入が計画を上回り、モンゴル鉱業輸出収入で銅が首位になるとの期待がある。
現在、国家予算は2.4兆トゥグルグの赤字となっている。
銅価格が上昇を続ければ、銅部門の収入で財政赤字を補う余地が広がる。2026年度予算では銅の均衡価格を1トン8,341.8ドルと見込んでいるのに対し、市場価格は予算想定を約60%上回っている。
銅生産ではOyu Tolgoi坑内掘り鉱山の採掘量が増え、鉱石中の金属品位も上昇する見通し。Oyu Tolgoiの銅生産は2026年上期に前年同期比31%増えた。フル生産時には年間平均約50万トンの銅を生産する計画である。
世界の技術新時代が銅需要を押し上げる中、モンゴル最大の銅プロジェクトは生産を拡大している。これはモンゴルが活用すべき機会である一方、銅価格の変動に依存するリスクも引き続き高い点には注意が必要だ。
情報源:itoim.mn




















