モンゴル政府は、年利9%の優遇融資を活用し、18社による石油製品貯蔵施設22カ所の新設・拈張を進めている。一部はすでに稼働しており、政府は2027年度も支援を継続する。将来的には、国内需要の最大3カ月分に相当する燃料備蓄能力の確保を目指す。
 
政府の支援を受け、18社が全国22カ所で石油製品貯蔵施設の新設・拡張を進めている。8月8日、N.Uchral首相はウランバートル市内の「Sun Petroleum」と「Shunkhlai」の建設現場を視察し、工事の迅速な実施と企業支援の徹底を関係機関に指示した。
 
Sun Petroleum、8月20日までに稼働へ
 
Sun Petroleumは、Songinokhairkhan区第20ホローに総容量1万6,000立方メートルの貯蔵施設を建設している。このうち8,000立方メートル分については、総投資額100億トゥグルグを年利9%の優遇融資で調達した。工事進捗率は95%で、8月20日までに完成・稼働する予定である。稼働後は、ウランバートル市のAI-92ガソリン需要約13日分を賄える見込みだ。
 
Shunkhlai、国内最大級10万立方メートル
 
Shunkhlaiは、Songinokhairkhan区第21ホローに、モンゴル国内最大規模となる10万立方メートルの石油製品貯蔵施設を建設している。公称容量1万4,000立方メートル、直径36メートル、高さ14.5メートルの縦型鋼製タンク7基を設置する計画で、総投資額は1,512億6,000万トゥグルグ。このうち1,510億トゥグルグを年利9%の優遇融資で調達している。工事進捗率は現在40%で、2027年12月31日までに全面稼働する予定。同施設の完成により、国内需要の8~9日分に相当する石油製品の追加備蓄が可能になる。
 
地方でも10施設を整備
 
ウランバートル以外でも、Umnugovi県4カ所(総容量3万7,000立方メートル、投資額340億9,000万トゥグルグ)、Darkhan-Uul県2カ所(1万1,000立方メートル、108億3,400万トゥグルグ)、Bayan-Ulgii県2カ所(5,200立方メートル、75億6,000万トゥグルグ)、Orkhon県1カ所(8,000立方メートル、75億3,000万トゥグルグ)、Khovd県1カ所(1万立方メートル、87億トゥグルグ)の計10施設が整備されている。
 工事進捗率は5~90%となっている。優遇融資を受けた企業は、鉱物・石油庁と事業履行に関する責任契約を締結している。
 
政府、最大3カ月分の備蓄能力を目標
 
N.Uchral首相によると、政府が大規模な燃料備蓄施設の整備に着手するのは33年ぶり。また、2年間停滞していた石油精製工場の建設も再開され、進捗率は20%から60%まで上昇した。さらに、約30年間停滞していた石油供給確保・探鉱事業についても、14カ所を対象とする国際公開入札を実施した。
 政府は2027年度予算でも企業支援と燃料貯蔵能力の拡充を継続し、最終的に国内需要の最大3カ月分を備蓄できる体制を構築する方針である。
 G.Damdinnyam工業・鉱物資源相は、建設用地や設計図を確保し、必要条件を満たす企業には優遇融資を提供する考えを示した。燃料備蓄能力を強化することで、短期的な価格急騰や供給不足に伴うリスクの軽減を図る。ウランバートル市以外でも、以下の計10件の貯蔵施設整備事業が進められている。

情報源:Montsame通信