モンゴル国内で再びガソリンスタンドに長蛇の列が発生し、市民の間で燃料供給に対する不安が広がっている。背景には、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢の影響による国際エネルギー市場の混乱に加え、ロシアからの輸入価格上昇がある。一方、政府は「実際の供給不足ではなく、一時的な需要急増によるもの」と説明し、備蓄の積み増しや輸入先の多角化を進めることで安定供給を維持する方針を示した。
政府によると、ロシア・ウクライナ戦争の長期化や中東情勢の緊迫化を受け、国際石油市場の不安定な状況が続いており、モンゴル国内でも燃料供給に対する懸念が高まっている。これを受け、市民、とりわけ自動車利用者による買い急ぎが発生し、多くのガソリンスタンドで長蛇の列が見られた。
工業・鉱物資源省は、燃料不足ではなく、一時的な需要急増が混雑の主因であると説明した。ナーダム期間中は通常の3~4倍の販売量となる給油所もあり、通常数日分の在庫が短期間で消費されたことが混雑につながったとしている。
また、ロシアの供給会社が7月の輸入価格を引き上げたことを受け、国内では7月15日からAI-92ガソリンを1リットル当たり250トゥグルグ値上げする一方、ディーゼル燃料は150トゥグルグ値下げした。政府は、モンゴルの石油製品輸入の約97%をロシアに依存している現状を踏まえ、供給の安定確保を最優先課題として対応を進めている。
7月末時点の備蓄は、AI-92ガソリンが約15日分、ディーゼル燃料が約20日分を確保している。さらに政府は、中国からAI-92およびAI-95ガソリン計6,000トンの追加調達を進めているほか、韓国などからの輸入も開始し、供給源の多角化を加速させている。備蓄施設の拡充も並行して進められており、中長期的なエネルギー安全保障の強化を図る方針である。
G.Damdinnyam工業・鉱物資源相は韓国訪問中、自身のSNSで「韓国産業通商資源部との協議を重ねており、燃料分野で前向きな成果が期待できる」と明らかにし、政府として供給体制の強化に取り組む姿勢を強調した。

情報源:gogo.mn