オーストラリア証券取引所(ASX)およびトロント証券取引所(TSX)に上場する探鉱会社「Kincora Copper」は、モンゴル国内資産を全面売却する総額1000万ドル規模の取引を開始したと発表した。
同社は、モンゴル企業「Tumen Ail Coal」から150万ドルの初回前払い金を受領したという。今回の契約では、「Tumen Ail Coal」に対し、「Kincora Copper」のモンゴル子会社を100%取得する独占権を付与する内容の文書に両社が署名した。売却代金1000万ドルは段階的に支払われる予定で、7月1日に最終契約を締結する際、350万ドルが支払われる。
さらに、年内にモンゴル子会社の株主変更登記が完了した後、残る500万ドルをエスクロー口座から解放することで合意した。
「Kincora Copper」は、モンゴル市場から撤退することで、オーストラリア国内の銅・金プロジェクトへ経営資源を集中させる方針だ。同社は昨年、モンゴル国内の銅・金探鉱案件「Khurel Fox」プロジェクトを、追加費用なしで豪州企業「Orbminco」から再取得していた。
また、モンゴル税務当局との間で長期化している税務紛争についても、近く解決する見通しだとしている。
業績面では、同社は今年第1四半期に8万6000カナダドルの純利益を計上した。前年同期は57万8000カナダドルの赤字だった。さらに、新株発行によって400万豪ドルを調達し、四半期末時点で720万豪ドル超の現金準備を確保したとしている。

情報源:Bloomberg