2025年のモンゴル経済は暫定値で前年比6.8%成長となり、鉱業、農業、個人消費、純輸出が成長を牽引した。一方で、輸入価格上昇、電気料金改定、財政支出拡大などを背景にインフレ率が上昇し、2026年2月には9.6%に達した。
これを受け、モンゴル中銀は政策金利を2ポイント引き上げ、12%へと引き締めを実施。インフレ抑制が進み、年末時点では全国インフレ率が7.5%となり、中銀目標圏へ回帰した。
対外部門も改善した。経常収支は10億米ドルの黒字となり、外貨準備高は15億米ドル増加して70億米ドルに達した。さらに2026年4月時点では過去最高の73億米ドルを記録した。
モンゴル中銀は、消費者向け融資の急増と輸入拡大が新たなリスクになりつつあるとして、債務返済比率(DSR)の上限を45%へ引き下げるなど予防的措置を導入。また、トゥグルグ建て・外貨建て双方の準備預金比率を引き上げた。
金融システム安定化策としては、リスクベース監督を強化。不良債権比率は5.1%まで低下し、銀行システム全体の自己資本は8兆1000億トゥグルグ、自己資本比率は15.8%に達した。
さらに、金融包摂拡大に向け、モンゴル銀行はグリーン・ファイナンスの新たな枠組みを整備。European Bank for Reconstruction and Development と Asian Development Bank と連携し、女性起業家支援やグリーンローン拡充事業を開始した。加えて、国際銀行規制「バーゼル基準」の全面導入に向けた改革も加速させている。
情報源:Montsame通信




















