モンゴル政府は、鉄筋、鋼球、鋼ビレットなど主要鉄鋼製品を国内工場から供給する体制構築に向け、本格的な準備段階に入った。
「製鉄コンビナート建設プロジェクト」の投資家および施工事業者の選定準備を担う作業部会の第2回会合が開催され、製鉄所に関する予備的な技術・経済性評価(Pre-FS)が共有された。あわせて、国際的な戦略投資家・パートナー選定のロードマップが承認された。
予備FSは国営企業Erdenes UTP LLCの生産・技術・プロジェクト開発部マネジャーであるG.Gankhuyag氏が説明した。それによると、2025年末時点でモンゴルは年間約100万トンの鉄鋼製品を輸入しており,2030年には国内需要が170万トンに拡大する見通しだという.これを踏まえ,年産100万トン規模の製鉄コンビナート建設が検討されている。
同施設が稼働すれば、国内鉄鋼需要の60~70%を賄うことが可能となり、鉄筋、鋼球、鋼ビレットは国内生産で供給される計画だ。
会合でG.Damdinyam産業担当相は、現在は予備FSというより技術仕様の策定段階にあると指摘した。国内需要だけでなく、輸出を視野に入れた製鉄政策が必要だと述べた。さらに、モンゴルで生産した鋼材は欧州市場まで約10日で到達できる一方、中国製鋼材は約60日かかり、物流面で大きな優位性があると強調した。同相はまた、高品質鋼は販売リスクが低く、自動車産業、風力発電設備、掘削用特殊鋼など幅広い分野への輸出が可能だと述べた。
計画では、総投資額8億600万米ドルで製鉄コンビナートを建設し、年間100万トンの鋼材を生産する。
生産内訳は、鉄筋50万トン、鋼ビレット40万トン、鋼球10万トンである。
あわせて年間85万トンの原料炭を処理し、60万トンの冶金用コークスを生産する。
さらに60メガワットの発電設備を併設し、自家消費電力の一部を賄う計画だ。
政府関係者は、これにより国内鉄鋼需要の安定供給が可能になるだけでなく、鋼材加工など関連産業の育成にもつながるとしている。長年の国家目標であった製鉄所建設は実行段階に入り、国際公開入札の準備も整ったとしている。
情報源:gogo.mn




















