モンゴル国営のErdenet Mining Corporationの最高経営責任者G.Yondonは、銅製錬所建設計画の採算性について説明した。それによると、実現可能性調査(FS)では銅価格を1トン当たり8,340米ドルと想定し、投資収益率(IRR)は8.9%、投資回収期間は約9年と算定しているという。
同社はFSを第三者による外部監査に付しており、インドネシアやカザフスタンなどで銅製錬所の建設実績があり、技術面での信頼性は確認されていると説明した。一方で、経済性評価の妥当性については、国際監査法人BDOに検証を委託しており、評価報告書は近く公表予定としている。
FSによれば、年間56万トンの精鉱を処理し、12万トンの電気銅を生産する能力を持つ製錬所の建設には、8億米ドルの投資が必要と見積もられている.銅製錬所建設の主目的は、国内需要の充足と海外依存の低減にある。
銅製錬所建設、90社超の海外企業に入札招請
政府は2025年12月3日の閣議で、銅製錬所建設に関する国際入札の実施を決定した。これを受け、海外の金融機関、投資ファンド、長年エルデネト社と関係を持ち投資意向を示してきた秘密保持契約(NDA)締結済みの企業、さらに世界の銅製錬関連大手55社を含む、計90社以上に入札招請が送付された。
2026年1月15日までに関心表明および提案を受け付け、政府に報告する予定である。
これにより、高付加価値の最終製品生産に向け、2025年中に大きな前進が見込まれるとしている。
戦略的投資家に求める要件
国際入札の技術仕様書では、戦略的投資家に対し、以下の3つの主要条件を提示している。
独自の製錬技術に関する特許を保有していること。
建設資金を自ら拠出すること。
銅製錬所の建設実績を有すること。
さらに、Erdenet工業団地内で電気銅などの高付加価値製品を生産する意向がある場合は加点要素とされる。
落札企業は自社資金で事業を実施し、Erdenet Mining Corporationは第三者による監督体制を敷く。
監督を担う専門会社は別途選定すると、Yondon氏は強調した。
世界の銅製錬動向と価格見通し
世界では現在、120以上の銅製錬所が稼働している。
老朽化した工場が閉鎖される一方、新設も進んでいる。
直近3年間では、インドネシア、インド、コンゴでそれぞれ1カ所ずつ新設された一方、チリでは一部の旧式工場が閉鎖された。
Erdenet Mining Corporationは2025年の事業計画で、銅価格を1トン当たり9,486米ドルと想定している。
2025年12月には国際市場価格が1万2,000米ドルに達し、2026年1月初旬には1万3,000米ドルを超えた。
同社は2026年には価格が下落するとの見通しを示している。
情報源:gogo.mn




















