モンゴル政府は3日、定例閣議を開き、Erdenet Mining Corporationを基盤とする産業・技術パーク内で計画されている銅精鉱の製錬・加工工場建設プロジェクトについて、投資家および事業実施者を公正に選定するための法的環境を整備する方針を決定した。
同プロジェクトは、モンゴル国産業・鉱業省が所管する国家的事業であり、政府は関連規定の改正案を早急にまとめ、閣議に提出するよう、作業部会長で政府官房長官 S.Byambatsogt 氏および副首相兼経済・開発相 J.Enkhbayar 氏に指示した。
政府は、世界の主要な非鉄金属生産国や大手企業、投資家に対し、プロジェクトの概要資料や関連情報を提供し、協力の意思を有する企業からの提案を募集する。提案の受付期限は2026年1月15日とされ、財務能力、資金調達の妥当性、技術・経営力などの基準に基づき評価を行う専門小委員会を設立する。
モンゴル政府は今年、総理指示60号に基づき、プロジェクトの業務仕様書および技術・経済評価の改訂版を確定したうえで、事業実施者選定の準備を進める作業部会を設置していた。同部会の検討では、同事業がモンゴルの投資法に基づき、投資協定を締結して実行することが可能であると結論づけている。
さらに、銅・非鉄金属産業分野で世界の主要国および大手事業者を広く参加させる必要性を強調。選定手続きは公開性・透明性を重視して進められ、提出提案の評価を経て、最適と判断される投資家候補のリストを作成し、予備的協議を行った後、最終的に閣議で決定する見通しである。

情報源:mining.mn