Zandanshatar首相は先週、モスクワで開催された上海協力機構(SCO)首脳級会合へ出席した。この訪問中、Putin大統領を表敬し、Mishustin首相とも会談を行った。
TASSの報道によると、Zandanshatar首相は、ロシアの銀行がモンゴル国内に支店を開設することに前向きであり、財務相レベルで協議済みと述べたという。
しかしモンゴル政府の公式発表ではこの件に触れておらず、どの銀行が、どの名称で、どの分野で、どのような決済を行うのかといった情報は明らかにされていない。
モンゴルは外資銀行の参入を可能とする法制度を整備したものの現在まで申請はない。許認可権者はMongolbankであり、政府が直接許可を与える仕組みではない。
ロシア銀行が参入すれば決済迅速化やルーブル決済などの利点がある一方、多くのロシア銀行は欧米制裁対象であり、モンゴルが二次制裁を受ける可能性が指摘されている。
またロシア銀行は国際的にテロ支援的金融活動に関与しているとみなされるケースがあり、FATFの灰色リスト入りリスクも懸念される。モンゴルは2019年に灰色リスト入りし、国際送金に深刻な支障が出た経緯がある。
今回ロシア銀行との協力姿勢を示したことで、同様のリスクが再び高まる可能性がある。

情報源:itoim.mn