モンゴルの鉱山会社Erdene Resource Development Corpは第3四半期の業績報告を発表した。Peter Akerley社長は「当社チームは第3四半期、バヤンホンディ金鉱から初めての金を採掘する大きな成果を達成した。最初の試掘から採掘開始までに10年を要したが、Bayankhundiiプロジェクトは現代の探鉱史上最も短期間で開発に至ったプロジェクトの一つとなった。予定どおり年末までに採掘を本格化させ、安定した生産体制を確立する計画だ」と述べた。
同氏はさらに「Bayankhundii鉱床の資源量拡大と新たな埋蔵量発見を目的とした探鉱プログラムを開始した」と述べた。

採掘量拡大と新規探鉱を推進:
子会社Erdenes Mongol社は近くKhundii採掘ライセンス区域内で9,300メートルの試掘作業を実施予定。また、他の保有プロジェクトも着実に進展しており、特にZuun Modモリブデン・銅プロジェクトでは10月に新たな独立資源評価を発表し、アジア地域で未開発の大型資源プロジェクトの一つであることを再確認した。
さらに同社は7月に、世界最大級の銅・金鉱であるOyu Tolgoi鉱床に隣接する鉱区の最大80%の権益を取得可能とするオプション契約を締結し、現在Zuun Modでの掘削プログラムおよびTereg Uul区での初期地表調査を進めている。

初回生産・出荷実績:
Bayankhundii鉱山では9月14日に初回の金生産を実施。第3四半期には342オンスの金と96オンスの銀を販売し、平均価格は金3,805米ドル/オンス、銀44米ドル/オンス。
Bayankhundii選鉱工場の処理能力は年間65万トンの鉱石で、金8.5万オンスの生産規模とされている。
同期間中に建設・試運転・許認可関連作業を完了し、採掘開始前に乾式・湿式両方式の試験を終えた。
9月末時点で21万トンの資材(鉱石13.3万トン、廃石180万トン)を採掘。また、金含有量2.30 g/t、銀1.27 g/tの鉱石11.1万トンを在庫として保管している。


情報源:Mongolianminingjournal雑誌