G.Zandanshatar首相は、石炭などの資源汚職・不正行為に対処する特別タスクフォースを新設した。
この組織には国家情報庁、汚職防止庁、国家警察庁、財務省、産業・鉱業省など主要官庁のほか、各省の事務次官、税関総局、国税庁などが参加する。政府は、資源分野における汚職および職権乱用事件の原因を究明し、法制度の整備を進めるための法案策定と勧告を行う方針だ。ザンダンシャタル首相は、「不正を根絶し、透明で責任ある資源管理体制を確立する」と強調した。
- 内部告発者保護法や証人保護法改正も検討
首相はタスクフォースに対し、内部告発者(ホイッスルブロワー)保護制度の法案および証人・被害者保護の法制度強化を早急に進めるよう指示。さらに、「国家機密法」の改正を通じて、公共契約や鉱山開発契約の透明性を高め、情報公開と国民監視の仕組みを整えることが重要だと述べた。
- 国有企業改革も加速へ
G.Zandanshatar首相は、「国民の財産である国家資源を守り、国有企業の収益性を高めることは政府の責務だ」と述べ、公営企業の経営改革とガバナンス向上にも注力する考えを示した。実際、「モンゴル郵便(Mongol Post)」の34%を公開市場へ移行した結果、収益性が10倍に増加したことを例に挙げ、他の国有企業にも同様の改革を促した。
- 不正を許さぬ文化を定着へ
首相は、「行政のあらゆる段階で汚職を許さない文化を根付かせる」と強調。長年問題視されてきた資源汚職、職権乱用、不正蓄財事件などに対して、実効性ある成果を出すようタスクフォースに指示した。
情報源:内閣広報室




















