モンゴル政府は24日、カンボジア企業Mitime Internationalと、ウランバートル市に第5火力発電所を建設する契約を締結した。
同国で新たな大規模火力発電所が建設されるのは、1983年に第4火力発電所が稼働して以来42年ぶりとなる。
契約には、ウランバートル市長のKh. Nyambaatar氏と、Mitime International社のTian Hao Min社長が署名した。

• エネルギー逼迫の解消へ
Kh.Nyambaatar市長は式典で、モンゴルの電力需要は年平均14%のペースで増加しており、冬季のピーク時には1,800メガワットに達すると述べた。ウランバートル市はこれまでに5,000億MNTの市債を発行し、そのうち3,000億MNTをBuuruljuut発電所への投資に充てた。
また、国際金融公社(IFC)の支援でBaganuur地域に50メガワット規模のバッテリー蓄電施設を短期間で完成させた。官民連携(PPP)で第5火力発電所を建設することは、今後の大型プロジェクトのモデルケースとなると強調した。

• プロジェクト概要
所在地:Ulaanbaatar市Bayangol区
稼働予定:2028年
出力:電力300メガワット、熱供給340ギガカロリー/時
事業形態:PPP(官民パートナーシップ)方式
総投資額:6億5,860万米ドル(民間80%、Ulaanbaatar市20%を段階的に負担)

• 発電所の効果と意義
約10万世帯と企業に電力供給
建設中に1,600人以上の雇用を創出、稼働後も369人の常勤雇用を確保
CFB(循環流動層燃焼)技術で年間22億キロワット時の電力と480万GJの熱を生産
電力系統の安定化と輸入電力依存の軽減に寄与

情報源:News.mn