モンゴルの大手資源企業 Mongolian Mining Corporationは、2025年第3四半期における石炭販売量が急回復したことを発表した。同期間中、MMCは 230万トンの原料炭(選炭品) を販売し,これは前四半期比 32%増,前年同期比 13%増 となった.また,総石炭採掘量は 360万トン に達し,こちらも前期比5%の増加を示した。
 MMCが出資する Bayankhundiiプロジェクト では、2025年9月14日に正式な金鉱採掘が開始された。金と銀の価格が高騰する中、同鉱山からはすでに 342オンスの金 と 96オンスの銀 が産出され、モンゴル中央銀行へ販売されたという。
 同社によると、このプロジェクトは 2025年第4四半期中にフル生産体制 に移行する見込みで、年間8万5,000オンスの金生産 を計画している。
 MMCの株価は、2025年初頭から10月にかけて 約101%上昇 し、香港ハンセン指数(Hang Seng Index)の 31.9%上昇 を大幅に上回った。同社は石炭に加え、金・銅などの分野へ事業を多角化 しており、この戦略が投資家の評価を集めている。
 Bloomberg IntelligenceアナリストAndrew Chen 氏は「MMCが金価格が1オンス=2,000ドルを下回っていた時期に金鉱プロジェクトへ投資したのは、まさに先見の明があった。現在では金価格が1オンス=4,000ドルを超え、同社の収益性をさらに押し上げるだろう。」とコメントした。

情報源:Bloomberg