U.Khurelsukh大統領は、2025年10月13日から16日まで、インドNarindra Modi首相の招待により、インドを公式訪問中である。訪問中、両国首脳は公式会談を行い、「戦略的パートナーシップの強化に関する共同声明」を発表した。
U.Khurelsukh大統領は声明の中で「モンゴルとインドの協力の象徴である石油精製所建設プロジェクトは、モンゴルの経済安全保障を強化し、国家の持続的な発展にとって極めて重要な戦略的事業である。」と述べた。
ビジネスフォーラムの開催:今回の訪問には、国会議員、政府関係者のほか、国営企業Erdenes Mongol社のS.Narantsogt社長、Mongol Refinery State Owned LLC社の D.Altantsetseg社長らが同行した。訪問中に開催された「モンゴル・インドビジネスフォーラム」には、モンゴルから13分野・43社、インドから約100社が参加し、両国企業間で製品やサービスの紹介、ビジネス交流が活発に行われた。
鉱業製品輸出での連携強化:フォーラムの場で、「Erdenes Mongol」社のS.Narantsogt社長は、インド最大の国営製鉄会社の一つである「Steel Authority of India Limited(SAIL)」のPankaj Puri総支配人と会談し、モンゴル産原料炭の輸出協力について意見交換を行った。
 
SAIL社は、モンゴルからの試験的な石炭輸入バッチを受け入れる準備が整っていると表明。同社は建設、鉄道、自動車、防衛産業などに向けた鋼材を製造する、インド鉄鋼業界の主要プレーヤーである。
 
石油精製所プロジェクトの進捗:モンゴル・インド共同の石油精製所総合プロジェクトは、主施設のほかに、発電所、水供給施設、積み下ろしターミナル、貯蔵タンク、原油パイプライン(全長527km)、鉄道・道路インフラ建設などを含む大規模事業である。現在、Dornod県Matad郡を通る原油輸送パイプライン建設は87%が完了している。

情報源:mining.mn