ETTは、2025年10月6日、モンゴル証券取引所を通じて6,400トンの原料炭(選炭品)を、中国のCao Feidian港まで納入する条件で初めて取引を成立させた。
同社が中国本土の奥深い地域に直接石炭を供給するのは、会社設立以来初めてである。
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·新たな輸出ルートを開拓
これまでモンゴルは、主にGashuunsukhait–Gantsmod、Khangi−Mandal、Shiveekhuren−Ceke 各検問所で石炭を輸出してきた。今回の取引では、これら既存ルートに加え、中国市場の中核部に位置するCao Feidian港を経由する新たな輸出経路を開拓したことで、第三国市場への販売拡大の可能性が広がった。
- ·Cao Feidian港の概要
Cao Feidian港は、中国河北省Tangshan市に所在し、北京から約220km、天津から北東120kmに位置する。Bohai経済自由貿易圏に属し、中国北部および西北地域を太平洋経由で世界70か国・110以上の港湾と結ぶ戦略的港湾である。モンゴルが同港を活用することにより、最終消費者への距離短縮、流通経路の多様化、および国際市場アクセスの拡大が期待される。
- ·初取引の成果
この初回取引には4社のバイヤーが参加し、1トンあたり165.6米ドルの価格で落札。総額約110万米ドル(6,400トン)の契約が成立した。これは、モンゴル石炭業界における輸出構造の新時代の幕開けとされている。
情報源:news.mn