モンゴルおよびトロント証券取引所に二重上場しているErdene Resource Development, ERD)社は、西部モンゴルBayankhongor県に位置する銅・モリブデン鉱床Zuun Modプロジェクトの資源量を再評価した結果、前回の算定より大幅に増加したことを発表した。
この発表を受けて、同社のトロント証券取引所での株価は約7%上昇した。なお、同社株は年初来で213%上昇し、2021年1月の最高値水準に迫っている。
 
新たな資源評価の内容:
 
最新の試算によると、
  • モリブデンの確定および推定埋蔵量は 2%増加し、3億3,300万ポンド(約15.1万トン) に達した。
  • モリブデンの推定(可能)資源量は 95%増加し、3億ポンド に達した。
  • 銅の確定・推定埋蔵量は 1%増加して 3億8,400万ポンド(約17.4万トン)、
  • 銅の推定(可能)資源量は 75%増加して 3億5,000万ポンド に拡大した。
これにより、Zuun Mod鉱床はアジア地域における最大級のモリブデン・銅資源開発プロジェクトの一つであることが、改めて確認された」と、同社CEOのPeter Akerley氏は強調した。
 
今後の開発計画:
 
ERD社は、2025年第4四半期において鉱床の拡張可能性を評価し、鉱石組成と品位をより正確に把握するための追加ボーリング調査を実施する予定だという。
また,Zuun Mod鉱床の北西2.2kmに位置するKhuviin Khar鉱区において,これまでに確認されている銅・銀の鉱化作用を裏付ける新たなボーリング調査も行われる予定である。
 
地理的条件と市場動向:
 
Zuun Mod鉱床は、ERD社が最近採掘を開始したBayan Khundii金鉱山から約35km、世界最大のモリブデン消費国である中国国境から約180kmの地点に位置している。
金生産の開始とともに、同社株は急伸しており、2021年1月以来の最高水準に近づいている。
年初来で株価は213%上昇し、時価総額は再び10億米ドルを突破した。

情報源:Bloomberg