ETTの9月における石炭輸出量が、同社設立以来の過去最高を記録した。
10月4日、G.Zandanshatarル首相とG.Damdinnyam産業・鉱業大臣をはじめとする政府関係者が、ETT本社を訪問し、特別全権代表団による3か月間の業務成果について報告を受けた。
 
特別体制の成果:政府が7月9日に発令した第26号決定に基づき設置された特別全権代表団は、以下のような成果を報告した。
 
  • 販売量:月平均で1.6倍増
  • 輸送量(取引所経由):2倍増
  • 輸出量:2倍増
  • 収入:1.3倍増
 
2025年10月1日時点で、計108回の電子取引が実施され、そのうち68回が成立。総取引量は520万トン、取引額は2億9,270万ドルに達した。
 
生産・輸出の急伸:2025年7月に190万トン、8月に270万トン、そして9月には320万トンの石炭をGashuunsukhait検問所のおよびKhangi検問所で輸出。
この数字は、ETTの歴史上最も高い月間輸出実績となった。
 
さらに、これまで問題とされていた「選別販売(高質炭のみ売却)」を行わず、原料炭・一般炭双方の販売拡大政策を実施した結果、販売・輸送・利益のすべてが大幅に向上したという。
 
技術・運営の改善:特別体制導入前、鉱山の技術稼働率は56%にとどまっていたが、現在は81%まで改善。これにより、採掘作業の生産性が上昇し、操業の安定性と持続性が確保された。代表団のU.Byambasuren団長は「社内の組織運営と部門間連携が大幅に改善されたことが、成果の背景にある」と強調した。
 
政府の評価:G.Zandanshatar首相は視察の席上、「ETTの改革は国家経済の柱となる重要な成果であり、この流れを持続的成長につなげていくことが課題だ」と述べた。
 
今後の見通し:ETTは今後も電子取引の拡大、物流インフラの整備、技術更新を進める方針であり、2025年通年での輸出実績は過去最高水準を維持する可能性が高いとみられている。
 
 
情報源:Mongolianminingjournal