同鉱床はOyu Tolgoi、Tsagaansuvragの鉱床と同じ地質構造帯に位置し、経済的価値の高い鉱区とされる。2006年には Ivanhoe Mines が探査を行い、銅鉱石(品位0.5~1.5%)や金(1.5g/t)を確認。2017年にはライセンス区域の約1割で72本の試掘孔を掘削し、銅の鉱化帯が存在することが裏付けられた。
売却の経緯:
- 2021年、Kincora Copper社は子会社再編に関連し、モンゴル税務当局から 2.7億MNT(約80万米ドル) の課税を受けたことをきっかけに、資産売却を検討。
- 2023年、最終的に 豪州Woomera Mining社 に対し、45万米ドル相当の株式と現金で売却する契約を締結。
- 2024年12月、Woomera Mining社は社名を Orbminco社 に変更。
法的トラブルと契約破棄:
しかしモンゴル政府との税務紛争が未解決のままであったことから、Orbminco社は2025年8月、モンゴルにおける探鉱活動を一時停止すると発表。そして最新情報によれば、同社は Kincora Copper社との売却契約自体を正式に破棄した。この決定により、今後Bronze Fox鉱床において探鉱活動が再開されるかどうかは不透明となった。
情報源:eguur.mn