モンゴルにおける有効な鉱業ライセンス(採掘権)は2025年8月時点で1764件となり、国土全体の1.2%を占めている。探査ライセンスは1か月間で21件増加し、合計994件、国土の3.1%に相当した。

鉱業ライセンスの内訳

  • 採掘ライセンスの内
    1. 石炭鉱床:42%
    2. 砂金鉱床:11%
    3. 金の本格鉱床:7.1%
  • 保護区の現
    1. 現在、国土の**21.8%**が国の特別保護区に指定されている。
    2. 国際的な約束として、最終的に30%まで拡大する目標がある。

金鉱床と環境保護をめぐる動き

「金3」キャンペーンの一環として、金の本格鉱床を経済循環に組み込む計画が進められていた。しかし、特別保護区の境界を縮小できる法的条件が整ったとされ、大統領が一部拒否権を行使し、国会もこれを受け入れた。

一般鉱物採掘ライセンスの問題点

現在、建設資材として利用される砂利、砕石、岩石などの「一般鉱物採掘許可」は地方自治体が発給している。
  • 状況:6万4800ヘクタールの土地に、480件以上のライセンスが出されている。
  • 問題点:その一部は金、銅、蛍石といった戦略鉱物を含む地域に対してもライセンスが下りており、小規模鉱山の名目で違法な金採掘も行われている。
このため、鉱業法の改正によって、今後は一般鉱物採掘ライセンスを国家統一システムを通じて発給する方針だと産業・エネルギー鉱山省が発表した。

情報源:Bloomberg