同鉱床の埋蔵量は1983年から調査されており、2004年にライセンスが発行された。鉱物探査・採掘ライセンス保有者からの公開情報によると、Bor Tolgoiと呼ばれる106.66ヘクタールの地域についてはMongolian Lanthanoid Corporation有限会社に採掘ライセンス番号MV-019329が付与され、Ar Khurenと呼ばれる91.39ヘクタールの地域については採掘ライセンス番号MV-012335が、Khalzan Buregteiと呼ばれる175.24ヘクタールの地域については採掘ライセンス番号MV-006911が付与されている。
この鉱床にはランタン(La)、セリウム(Ce)が含まれている。イットリウム(Y)、ジスプロシウム(Dy)、ネオジム(Nd)などの希土類元素を含む鉱石埋蔵量は500万トンと報告されている。 1トンの希土類元素を生産すると、様々な有害物質を含む約1万立方メートルの廃ガス、70~100立方メートルの酸性水、そして1トン以上の放射性廃棄物が環境に放出されると報告されている。
地元住民は、採掘が開始されれば放射性物質が放出され、モンゴルの淡水資源である大湖流域の自然と生態系に悪影響を与える恐れがあるとして、抗議活動を行っている。
緊張は高まっているが、上記の企業が地域の自然環境にどのような悪影響とリスクをもたらすのか、また、それらを緩和するためにどのような対策を講じるのかは依然として不透明だ。したがって、同鉱床の利用に関する国民および一般大衆の異議の問題を公開し、透明にし、法律の実施状況を評価し、法律の実施を担当する組織およびその幹部の活動を監視するために、D.Amarbayasgalan氏とO.Batnairamdal氏を含む27人の国会議員の要請に従って決議案が作成された。
情報源:sonin.mn