2024年、10年ぶりにアップしたモンゴルの信用格付けが失われれば、再び回復するのに長年が必要になる恐れがある。2025年の世界市場の下落が政治のリスクと重なれば、投資からの信用が再び弱くなり、海外融資が縮小することになる。
 2024年にモンゴルの信用格付けは10年ぶりに1段階上昇し、国際評価機関から「信用が回復した」というサインを受け取ったのは、諸国の財務規律、政策の継続性が認められた出来事だった。しかし、この進歩が安定的に継続するか否かは、今後の政治、経済の決定に関係することになった。
 過去2014~2016年に政治の不安定な状態、原料価格の急落などにより、モンゴルの信用格付けは下がり、外国投資が縮小していた。この下落を正すために、モンゴルは国際通貨基金のプログラムを受け、困難な条件で予算規律、負債の適切な管理で信頼を回復するのに多くの年月をかけた。
 2020年からパンデミック、2022年のロシア・ウクライナ戦争、国境封鎖などの国際的要因の中で、モンゴルは経済を比較的安定的にすることができていた。経済成長は4.9%に達し、外貨準備画高は55億USDに達したのは、信用格付けがアップする主な理由になったとエコノミストらが述べていた。例えば、モンゴル国の負債の圧迫は2016年より半分に減少したのは、またよい要因のひとつだった。
 しかし2025年の第1四半期から始まったアメリカ・中国の貿易戦争、これにともなった世界経済後退はモンゴルに直接影響し始めている。石炭価格は40%下落し、輸出収入は17%減少し、経済成長は2.4%になったのは、為替及び外貨準備高に新しい圧迫をあたえている。もしこれに並び国内政治の不安定な状態が悪化すれば、国際評価が下がるリスクが実際に発生している。

情報源:itoim.mn