同銀行は今月更新された地域経済見通し報告書の中で、モンゴルの2025年の経済成長率予測を2月の予測より0.4%引き下げ、6.3%とした。2025年の成長の主な原動力は、実質賃金の上昇による消費の伸び、インフラの大規模プロジェクトへの投資、そして農業部門の回復になると予想されている。
しかし、前回の予測を引き下げた主な理由は、商品価格の見通しが悪かったためであった。全体的に、鉱業輸出への依存度が高い中央アジア諸国の成長予測は公的に下方修正された。しかし、モンゴルは成長が中国に大きく依存している点で異なっている。
現在、モンゴルの国内総生産の62%を中国への輸出が占めており、この数字はEBRDのプロジェクトやプログラムを実施している発展途上国の数字をはるかに上回っている。さらに、これらの国々の中で、中国との貿易で利益を上げているのはモンゴルだけだ。EBRDは、単一の輸出相手国と少数の原材料への依存がモンゴルの輸出動向の不確実性を高めていると強調した。したがって、商品需要や価格などの外部「ショック」を緩和するための唯一の信頼できるバッファーは、外貨準備の増加であることが強調される。
情報源:Bloomberg