試験用の石炭が品質要件を満たしていれば、SAILはモンゴルからさらに7万5000トンの原料炭を購入する予定だ。ロイター通信は、インド鉄鋼国営メーカーSAILが今月、試験的にモンゴルから原料炭1トンを輸入する計画だと報じた。
 関係筋によると、検査プロセスを迅速化するため、サンプルは航空便で輸送されるか、物流状況によっては中国経由で輸送される可能性があるという。試験用の石炭が品質要件を満たしていれば、SAILはモンゴルからさらに7万5000トンの原料炭を購入する予定だ。
 インドは中国に次ぐ世界第2位の鉄鋼生産国だが、原材料の大半を輸入に頼っており、原料炭の供給源を多様化するため、以前からモンゴルからの石炭購入を検討してきた。しかし、内陸国であるモンゴルから大量の石炭を輸送するのは、物流上困難な作業だ。特に、インドの別の鉄鋼会社であるJSW Steelは、ロシアへの輸送が困難であり、中国経由の輸送は長期的には不採算になる可能性が高いと報告した。同社に近い情報筋は今月初めロイター通信に対し、モンゴルからの反応がないことも困難を引き起こしていると語った。

情報源:Bloomberg