定例閣議が開催されたTs.Tuvaan産業鉱物資源大臣は定例閣議で下された決定を発表し、記者からの質問に答えたところ概要は下記のとおり。
  • 産業鉱物資源省の管轄範囲内の3つの問題が議論された。
  1. Erdenes Mongol Group傘下のMongolrostsevetment国営企業の社名と事業の方向性を、クリティカルミネラルの分野を含む近代的な鉱業部門で事業を展開する企業に変更することだった。そのため、Mongolrostsvetmet国営企業の社名は「Mongolian Critical Minerals Mining」に変更された。近年、世界の主要な鉱業展示会や見本市、また鉱業部門を優先する国々の閣僚級会議では、議論されたすべての問題の 60 %以上がクリティカルミネラルに関するものだった。 したがって、この決定はこの傾向に追いつくことに基づいた。我が省にはクリティカルミネラルを扱う部署があり、鉱物・石油省にもこの分野を担当する部署があり、私自身も希土類元素の分野でコンサルタントを雇っている。この問題は公共政策の枠組みの中で議論されることになるだろう。近日中に閣議で希土類元素を含むクリティカルミネラルに関する問題を取り上げることを決定した。他の国々では、希土類元素の問題は現代の地政学的およびエネルギー転換において、非常に重要な問題となっている。エネルギー転換、グリーン転換、デジタル機器の急速な発展に追いつくために重要な鉱物である希土類元素の問題は非常に重要になっている。したがって、本日の決定は時宜を得たものである。
  2. モンゴルにおける探査ライセンスの発行と選定の問題について、政府にプレゼンテーションが提出されている。モンゴルは2024年4月以降、探査ライセンスを発行していない。現在、約2,700件の採掘および探査ライセンスが付与されている。そのうち900以上が探査ライセンスだ。国際慣行では、探査ライセンスは採掘ライセンスの 5 ~ 6倍多ければよいバランスと評価されている。モンゴルの場合、反比例している。また、探査ライセンスの付与の問題は、政治的な理由や選挙に関連した理由により停滞し、行き詰まっていることも指摘したい。本日、産業鉱物資源大臣の命令により、選定手続きが承認され、法務省に提出され、公的に執行可能な手続きとして登録された。これはこの手続きが運用可能であり、探査ライセンスの発行が再開されていることを意味する。世界最大の展示会である PDAC Canada に、間もなく参加する予定だ。この展覧会の前になされたこの決定は、前向きなものだと申し上げたいと思う。
  3. 2024年度の予算では、20トンの金を採掘する予定だった。しかし、16.5トンを採掘し3.5トンが不足している。最近、世界市場における金の価格は1オンスあたり2,900ドルという史上最高値に達した。これは、金1グラムあたり33万トMNT以上、または金1トンあたり9,000万米ドル以上に相当する。したがって、モンゴルは外貨準備高を増やし、国家予算の収入を増やし、中央銀行に一定量の金準備を保有する必要がある。政府はまた、石炭輸出と石炭価格の下落による国家予算収入の減少を受けて、金鉱業をどうするかについても議論した。閣議において、私に具体的な任務と指示を与えた。そこで、この問題についてさらに調査を行い、閣議に提示して決定を下す予定だ。 「政府会議は、国会で具体的な決定がなされる場合には、この問題も国会に提出されることを決定した。」
  • 月当たり石炭輸出量は、昨年の数量を上回った。最近の世界市場での石炭価格の下落により、石炭の種類に応じて石炭価格は20〜30%下落した。石炭販売で構成されている国家予算は、ここ10年間の平均で105ドルになると予測されている。したがって、石炭価格の下落により、将来的に国家予算が危険にさらされる可能性が発生している。最近中国で行われた両国首相の会談では、両国間の石炭輸出入量を1億トン以下に下げないことについて話し合った。価格が下がると、収入を計画レベルに達するために石炭をもっと多く販売する必要が出てくる。今年の石炭販売を500万トン増やすというChina Energyとの合意は、明るい情報だ。国境を通過する石炭の量は前月を上回ったが、実際の販売収入は減少した。政府は近い将来この点に関して具体的な決定を下す予定だ。予算の修正について話すのは、まだ時期尚早だ。
情報源:miningisight.mn