モンゴルのゴビ砂漠にある6つの油井から天然ガスを生産しているTMK ENERGYは1月、生産量が過去最高に達したと発表した。
 同社の追加3つの油井は1月10日に試験生産を開始した。先月ラッキーフォックス油田の6つの井戸から約8,000立方メートルのガスが生産され、2024年12月と比較して300%の増加となる。月間採掘量も過去最高を40%上回った。
TMK ENERGYのDougal Ferguson CEOは、新しい油井は先月はまだ100%稼働していなかったが、素晴らしい結果は2025年までに生産量を商業生産能力まで増やすという同社の目標に沿ったものだと語った。
 しかし同社は声明で、現在の油井からのガスの流出量が近い将来に維持されるか増加するかを予測するのはまだ時期尚早だと述べた。
 TMK ENERGYはすでに、生産したガスを発電用に供給する契約を結んでいる。同社は12月、ドイツのJens Energie社と、4月から1日当たり5,000~15,000立方メートルのガスを販売する覚書を締結した。発電所・発電機サプライヤーのJens Energieは、2025年初頭にドイツからガス発電機を輸入し、GurvantesXXXVプロジェクトサイトに設置する予定だ。
 
さらに、Tavan Tolgoi炭田でメタンガス調査を行っているJade Gas Holdings, Elixir Energyのプロジェクトも進展している。Ulaan NuurとBaruun Naranの油田で掘削作業を行っているJade Gass Holdingsは最近、ガス取引戦略の完成が近づいており、買い手からの事前注文を受け付ける準備ができていると発表した。このプロジェクトにおける同社の目標は、抽出したガスを液化して、この地域でのディーゼル燃料の消費を置き換えることだ。
Nomgonプロジェクトを所有するElixir Energyは、井戸の試験と炭層の排水を継続している。両社は今年中にプロジェクトからのガスの安定供給を確立できるかもしれない。
 
情報源:Bloomberg