会談の冒頭、首相は民主主義という共通の価値観を共有するモンゴルと日本の「人間中心」の関係と協力は高いレベルで発展しており、「特別協力」が深まっていると強調した。 首相は、モンゴル政府が実施した政策と措置について簡単に紹介し、モンゴル政府は我が国の重要な「第三の隣国」である日本との互恵的な協力を拡大し発展させることを重視しており、ハイレベルの「両国間の相互訪問を促進し、対話をさらに強化したい」と述べた。
首相は、Khushgiin Khundiiに建設される新しい衛星都市プロジェクト、ウランバートルの大気汚染と渋滞の緩和、インフラの改善に協力したいと表明した。同氏はまた、日本やオーストラリアなどの国々が、多国間協力の枠組みの中で実施している褐炭から水素を抽出するプロジェクトに協力することにも関心を示した。モンゴル政府はAI、ハイテク、グリーン開発、人材の3つの移行を加速させており、日本政府との協力を提案している。
井川原大使は、モンゴルとの間で構築されている「平和と繁栄のための特別戦略的パートナーシップ」を新たな内容で経済、インフラ、防衛分野の関係を充実させることを含め、さらに強化していきたいとの意向を表明した。また、モンゴルと日本の特別戦略的パートナーシップの枠組みの中で、モンゴル国会が「防衛装備品、技術、装備の移転に関する政府間協定」を批准したことに感謝の意を表した。
井川原大使は、日本政府がモンゴルに対する政府開発援助(ODA)の一環として、優遇円借款の供与を再開することを決定したと発表した。2017年にモンゴルが国際通貨基金のプログラムに参加したため、融資は停止された。双方は、この融資を主にモンゴルと日本の共同プロジェクトであるチンギスハーン国際空港の拡張と収容能力の増強に充てることに合意した。また両者は、Khushgiin Khundiiに建設される新しい衛星都市プロジェクトやウランバートルのインフラ改善工事に加え、他の開発プロジェクトへの低利融資の利用についても徹底的に研究し、議論することに合意した。
情報源:内閣広報室