モンゴルはユーラシア経済連合と自由貿易の仮協定を締結する準備作業を終える段階であることを経済開発省が発表した。
 同協定を最終化し承認し、減免条件で製品を輸入し始めれば、国内生産者らが市場から圧迫される状況が発生しかねないと、モンゴル国家商工会議所が強調している。そのため、主な消費製品にクワットを設定し、協定を最終化し承認する前に貿易の代表機関及び実業家らの意見を聞くのが正しいと見なしていると表明した。例えば、政府は5月1日から小麦粉の輸入税をなくしたことで、国内の小麦粉生産が10月に30%近く減少したと、関係省が発表した。いくつかの企業は販売が30~80%減少したと強調していた。
 ユーラシア経済連合と締結する3年間の仮協定の枠組みで、375種類の製品を相互減免条件で輸入することに事前段階で合意した。
関税をゼロにする品物リストに卵、小麦、家畜飼料、乳製品、野菜、果物などが含まれている。しかしモンゴルからカシミア、革など農業分野の原料、製品を税金減免で輸出する。
ユーラシア経済連合諸国から、モンゴルはロシアから主に製品を輸入している。現在のところモンゴル、ロシアの貿易バランスは97;3である。ロシアから輸入している品物、製品は平均5%の税金が課せられていて、ロシアに輸出する際に50%近くの税金を払っていると経済開発庁が発表した。

情報源:Bloomberg