中国China Energy社がTs.Tuvaan産業鉱物資源大臣に宛てた「Gashuu sukhait-Gantsmod国境検問所の越境線建設プロジェクト」に関する書簡を送付した。書簡の主な内容を要約すると、
「China Energy」社は、
  • 2015年、モンゴルから石炭を輸送するため、Gantsmod検問所までの鉄道の建設に71億元が費やされ、過去16年間で27億元の損失を被った。
  • 現在、41億元を投資し、中国基準ゲージ鉄道とモンゴル基準ゲージの鉄道接続と陸橋を建設する。このプロジェクトの工期は 3 ~ 4 年となる。
  • 鉄道ゲージ問題でモンゴル側と議論しない。モンゴル側の政治政策を尊重する。
  • モンゴル政権は、14の巨大プロジェクトを順位付けする一方で、「Gashuu sukhait-Gantsmod国境検問所の越境線建設プロジェクト」が第1位に並んでいることを強調し、下記の協力条件を申し出た。
 
  • ETT社と16~20年の契約を結び、2025~2029年に2,700万トン、2030年から少なくとも2,000万トンの石炭を輸入する
  • 石炭の購入価格はモンゴル証券取引所の価格ではなく「ETTとChinalcoとの長期契約価格」に基づく
  • 石炭の生産量を増やすために、China EnergyはETT社の埋蔵量が大きな2つの炭鉱で採掘し購入する
  • 高品質の原料炭のみを輸入する。国際基準に従って品質の違いを解消する
 
書簡の最後に、両国間の協力の歴史とプロジェクト実施の国際慣行に基づき、上記の提案は公平、相互信頼、相互利益の協力原則に基づいて提案した。協力協定締結後、China Energyは過去に生じた実際の損害および関連する収入の損失を請求しないと強調した。
 さて、今後の取り組みは政府の結論、議会の統制、国民が極端なポピュリズムに耽るか否かにかかっている。China Energyは自らの希望を非常に明確にしている。モンゴル側は経済拡大の機会にどのように団結するだろうか。過去16年間の口論が今後も続くかどうかは、今後数日で明らかになるだろう。
 
情報源:eguur.mn