国際通貨基金のモンゴルを担当する作業部会の結論は、財政拡大政策がモンゴルの対
内・対内不均衡をさらに拡大させると指摘した。
 政府が計画する巨大プロジェクトが外部資金と連携しながら段階的に実施されると仮定すると、2029年まで財政赤字は着実に増加し、資金需要、政府債務、財政リスクが増大する。
インフレ率は今年後半も上昇を続け、2026年まで中央銀行の目標水準を上回る水準が続くだろう。その主な理由は、2024年予算補正と2025年予算案に盛り込まれた経費の拡大とエネルギータリフの上昇である。
 また、経済指標の予測を、巨大プロジェクトの実施プロセスや資金調達、民間セクターの参加が完全に解決されていないなど、かなり不確実な状況で行われていると強調した。また、2024年の国内総生産の67%に相当する外部融資を4〜5年で調達するのは容易ではないと結論した。したがって、プロジェクトの実施には経済能力や資金の限界に直面する可能性が高いため、投資プロジェクトを次々と実施する方が現実的であり、マクロ経済の現状を改善することが可能であると考えられる。
 
情報源:Bloomberg