国際評価のFitch Ratingsが、モンゴルの信用格付けをBからB+に格上げした。見込みを安定的だと見なした。鉱業分野の良好な遂行が継続し、政府及び外国債の圧迫がFitchの以前の見込みを超えて減少したことが、モンゴルの評価を格上げする理由になったとFitch Ratingsが説明した。また、外貨準備高が増加し負債額が減少したことで、原料市場の下落などショックの耐久力が増加したと述べた。
 しかし、モンゴルは海外の状況に大変脆弱なのは変わりないと明確にした。例えば、歳入の30%、輸出収益の90%が中国に販売する鉱業製品に高く依存しているのは、主なリスクに変わりないと強調した。
 そのほか、今後、海外融資が減れば、信用格付けが下がるリスクがあると見なした。予算拡大政策を固守している際に、原料のショックが定着したことで、融資の流れが縮小するのに影響し、外貨準備高が減少することになると述べた。
 予算赤字増加が変わりなく、政府負債及びGDPの割合が急上昇するのは、格付けが下がるのに影響する。また、政治の不安定な状況により、戦略的鉱山案件あるいは外国直接投資に影響する政策の急激な変更をおこなうのは、格付けに悪影響すると発表した。
 
情報源:Bloomberg