9月13日、L.Oyun-Erdene首相はDornogobi県における製油所の建設作業の進捗状況を視察した。モンゴルとインドの経済協力の枠で建設され、高度な技術と重工業の複合施設となる同製油所の建設は、2021年に開始された。世界的に広がったパンデミックや経済危機、輸送遅延などの困難が生じても、建設作業は継続的に進められている。
「モンゴル石油精製工場」公社は、製油所、原油輸送パイプライン、工場外のインフラ施設、「製油所のキャンプ」というプロジェクトを実施中である。
 D.Altantsetseg最高経営責任者は「製油所建設プロジェクト」を段階的に実施し、2027年に稼働開始を予定して進めていると述べ、建設に関して国会および内閣のレベルで解決が必要な問題を紹介した。
 同氏は、インド政府からの融資に関する追加契約の国会による承認、EPC-4パッケージの契約締結の条件整備、機器輸入の税関・通関手続きの変更、外国人労働者のビザ優遇措置、原料供給と原油供給保証に関する交渉を進めることについて述べた。
 EPC-1、2、3のパッケージ工事はインド企業が実施し、EPC-4石油パイプラインの建設は中国企業が実施している。この大規模な学際的プロジェクトのエンジニアリングと建設には、インド、イタリア、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、オランダ、スペイン、中国を含む 10か国以上が関与している。現在、1,300名の外国人技術者が工場敷地の建設に携わっている。
 首相はこのプロジェクトはの連立政府によって実施される14の巨大プロジェクトの1つである。石油精製所が稼働すれば、モンゴルは燃料の輸入への依存から脱却し、新たな拠点を築くことになる。石油化学産業の発展が期待される。現在、プロジェクトの重要な部分であるEPC-4パッケージを早急に開始するため、至急にインド政府と交渉の問題について話し合って国会秋季定例会議で議論させることが重要である。政府はこの戦略的なプロジェクトの実施が成功するよう特別な注意を払うと述べた。

情報源:Montsame通信