世界銀行は7月に発表したレポートでモンゴルの持続可能な開発目標に向けた主要な政策提言の中で、下記いくつかの重要な問題を取り上げた。
  • モンゴルは鉱業セクターへの依存度が高いため、経済の多角化は依然として弱い。マクロ経済の安定は頻繁に失われている。モンゴルはより多様で生産性の高いグリーン経済に移行する必要があると強調した
  • 発電に低コストの石炭が広く使用される、大気汚染や健康への悪影響が増大するだけでなく、二酸化炭素を増加させる産業を拡張している
  • さらに、Covid-19、ウクライナ戦争、中国による貿易制限などのショックは、すでに脆弱なモンゴル経済に重大な困難と問題を引き起こした
  • これらの要因はモンゴルの予算と対外貿易収支に強い悪影響を及ぼし、経済資源を枯渇させ、困難な状況に陥らせた。現在、鉱業部門で観察されている輸出の急激な増加は、マクロ経済と財政状況の改善を支えている。しかし、経済的脆弱性を軽減し、不安定性の高い鉱業セクターへの依存を軽減することを目的とした構造改革と政策措置が実施されない場合、現在の良好な状況は一時的なものに過ぎない可能性
情報源:Bloomberg