SXCoalは、Erdenes Tavan Tolgoi社が、水曜日から取引価格を国境渡し価格で計算する制度に移転したため、最近需要が高まっている中国市場に供給されるモンゴル産石炭の価格や輸送量がもはや不明になるつつあると指摘した。
 さらに、モンゴルでの反汚職抗議活動を受けて、同社は直接契約ではなくモンゴル証券取引所を通じて中国のバイヤーに石炭を販売している。
上記政策の結果、輸出総額の94%を占める中国市場に供給される石炭の価格は、原料炭の価格も含めて上昇することになる。
 今年1月、モンゴル証券取引所は試験取引を実施し、12.8千トンの原料炭をシンガポール企業に売却した。今回の取引での販売価格は初値から12.2%上昇し、1トン当たり1290元に達した。また、石炭輸送の「C」許可は、これまで国家道路交通センターが発行していたが、今年からは鉱山事業に従事する企業が発行し始めた。 「Sxcoal」は、これにより輸送手続きに時間がかかる可能性があると考えている。
 SXCoalのアナリストらは、中国がオーストラリアに対する石炭禁制を緩和している中、こうした決定は市場におけるモンゴル石炭の競争力を低下させる可能性があると指摘した。
2020年10月に禁令が発動されるまで、オーストラリアは中国への原料炭の主要供給国であり、年間3000万~4000万トンの石炭を供給していた。
 
情報源:Bloomberg