8月13日、日本側の要請に応え、L.Oyun-Erdene首相は岸田内閣総理大臣と電話会談を行った。
 電話会談の冒頭、岸田総理大臣は、8月8日に次の巨大地震に注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたことを受けて、対応に万全を期すため、8月11日から12日かけて予定していたモンゴルへの訪問をとりやめたと説明した。そのうえで、日本として「特別な戦略的パートナー」であるモンゴルとの関係を重視し、両国の関係を強化していく考えに何ら変わりはないと強調するとともに、今後の訪問実現への調整を進める意向を示した。
 これに対し、L.Oyun-Erdene首相は、今回の訪問とりやめの判断に理解を示したうえで、日本と引き続き連携していきたいと応じた。また、現時点においてモンゴル政府とモンゴル国民は、共通の価値観を有する重要な「第三の隣国」であり、特別な戦略的パートナーである日本と日本国民の感情に共感していると強調した。
 双方は、人権、自由、民主主義の共通の価値観を持つモンゴルと日本の協力関係が「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップ」のレベルで全分野において発展していることを指摘し、政治的信頼の強化、前段階の対話、相互訪問の更なる活性化、互恵的な経済協力の拡大について話し合い、地域・国際舞台裏で協力を深化させるため努力すると述べた。
 モンゴルと日本の文化交流50周年を迎える2024年に両国の「人間中心」の協力関係が更に強化されていることを歓迎した。また、両国関係により多くの若い世代の代表らを参加させ、国民間の交流と友情を更に強化したい旨を表した。
 

情報源:News.mn