SXCoalは、今年の1~5月の顕著な輸出実績と、新たなインフラ整備により輸送が容易になると予想される事実を考慮すると、モンゴルは2024年に6,000万トンの石炭を輸出するという目標を達成できる。マネジメントが正しく行われていれば、輸送の面で大きな障害はないと強調した。
 税関統計によると、2024年1月1日から5月27日までに2,990万トンの石炭を輸出し、前年同期比34%増加した。したがって、6000万トンを輸出するために、6~12月の間に約 3,010 万トン、月平均 430万トンを輸出する必要がある。過去5か月の月平均約 600 万トン、昨年下半期の月平均 623万トンだった実績を見ると、上記の目標を十分に達成できる模様。
 中国国営冶金産業計画研究院は、今年の同国の鉄鋼需要が1.7%減少すると予測した。しかし、中国の石炭需要、特に国内供給不足により輸入に大きく依存する原料炭の需要は、2024年にも高水準で続くと予想されている。SXCoalは、一部の当局者はモンゴルから購入される原料炭が2024年に5~10%増加すると予測していると指摘した。また、中国による石炭輸入関税再開に対する懸念も最終的には解消した。地理的に近いことによる供給効率に加え、価格面での優位性により、モンゴル石炭は中国の買い手にとって好ましい選択肢となった。今年初め、同国はモンゴルから輸入する石炭に3~6%の税金を課したが、それ以来、両国間の原材料貿易は依然として活発な状態が続いている。
交通を促進するための新しいインフラプロジェクト:
・Shiveekhuren検問所~Ceke検問所間の6.9キロの越境線の建設が完了した。このプロジェクトは第 3 四半期に完全に稼働する予定だ。
・年間2000万トンの石炭を貨物列車に積み替えることができるTavan Tolgoi石炭積み替えが先週稼働を開始した。


情報源:Bloomberg