モンゴル政府と国際金融コーポレーションが、モンゴルにおいて風力エネルギーを発展させるのに民間セクターの投資及び知識経験を呼び込み利用する協定に2024年6月6日に署名した。
 この協定の枠組みで国際金融コーポレーションがエネルギー省に顧問として勤め、100MWの風力発電所案件の調査、準備作業を遂行し、行政民間セクターの共同で実施するのを支援する。モンゴルで風力に基づく稼働力は155MWであるが、全風力の埋蔵は209,000MWつまり国内の総エネルギー消費を単独で満たす。
 モンゴルのエネルギー分野は石炭に大半を依存していて、これは温室効果ガスが大きく影響している分野になっている。エネルギー省のN.Tavinbekh局長は「モンゴルで風力発電所の競争的選抜を実施し案件を実施したことで、エネルギー源の稼働力を高めるだけでなく、料金を下げ、安いグリーンエネルギーを国民に供給し、常時の職場をつくり、水及び石炭の使用を節約し、温室効果ガスを減少させ、国民の電気供給を改善する。また、他の途上国の再生可能エネルギーを増やしている良い経験を根付かせ、グリーンエネルギーを増加させる重要な意義のある案件を開始している」と強調した。
 この案件はモンゴルの再生可能エネルギー分野で初めて行われている競争的選抜であり、これを通してエネルギー料金を下げ、再生可能エネルギー生産を増やしたことで、モンゴルの全エネルギー源を多様化し、今後民間セクターのエネルギー生産者に利用するモデルを作る期待である。
 国際金融コーポレーションのRufat Alibardanovモンゴル所長は「国際金融コーポレーションは風力及び他の再生可能エネルギー源を増やすためにエネルギー省が実施している活動に支援していることに喜んでいる。この案件はモンゴルのエネルギー分野の純粋で、持続可能な将来の移行に重要な意義がある」と強調した。
 この案件は再生可能エネルギーの新しいエネルギー源をつくったことで、石炭使用による温室効果ガスを減らす重要な意義があるほか、国内エネルギーの生産を増加させる。
 国際金融コーポレーションは1997年以降、モンゴルで民間セクターを支援する目的で持続可能な鉱山、金融、観光、サービス及び中小企業の分野で総額50億ドルの投資をおこなった。

情報源:Mongolianminingjournal