- モンゴル経済は2023年に7%の高い成長を示した。この増加は、中国への石炭供給量の増加によるものだ。モンゴルは外貨準備を増やし、国際収支は黒字となった。
- モンゴルの冬は本当に厳しい。4月中旬までに700万頭の家畜が失われた。人口の約40%は今でも畜産業で生計を立てている。牧畜民は雪害により巨額の経済的損失を被っている。悪天候により畜産業の総生産量は8.9%減少した。
- アジア開発銀行(ADB)は、モンゴル経済は今年の大半は減速すると予想しているが、鉱業輸出は年末まで上昇すると予想されている。今年、モンゴルのGDPは4.1%成長すると予想されている。これは、昨年の7%に比べて大幅な減少だ。
- 2020年4月以降、通貨MNTの対ドル為替レートは30%下落し、輸入製品の価格は上昇した。 食料品価格は平均12.2%上昇し、食肉価格は16.2%上昇した。 住宅価格の伸び率は3月時点で9.1%上昇した。しかし、今年のインフレ率は7%近くとなっている。 公務員の給与引き上げに充てる予定で、予算支出は21.8%増加する。賃金の上昇により国民消費が増加すると予想される。しかし、税収の減少により政府債務が増加する可能性がある。 政府は鉱業セクターを拡大する一方で輸送インフラへの投資を行っているが、全体的な投資は減少すると予想されている。
- 同時に、2024 年には輸出が増加すると予想されている。モンゴルの主要輸出品の一つである銅は、電気自動車に欠かせない金属の一つであるため、価格が上昇する傾向にある。銅先物価格は2022年以来の高値で取引されている。中国の電気自動車生産の急速な拡大は、モンゴルの銅輸出の増加につながるだろう。モンゴル中銀が4月に基準金利を13%から12%に引き下げたにもかかわらず、インフレは高止まりしている。
- 巨大な隣国である中国への依存はモンゴル経済に大きなリスクをもたらしている。中国が石炭と銅の購入を減れば、モンゴルの輸出収入は減少するだろう。 世界中で商品価格が下落した場合も同様だ。石炭販売の増加は良いニュースかもしれないが、モンゴルは経済の将来を確保するために石炭と中国への依存を取り除く必要がある。
情報源:Itoim.mn