モンゴルの国会選挙をカタールのAl Jazeera、米国のABC、AP通信、TIME、日本のNikkei Asiaなどの主要な国際メディアが特集した。その内、いくつかのハイライトを下記のとおり表示する。
- AP通信:モンゴルの国会選挙では与党が勝利したが、野党も大勝した。暫定結果に基づいて、メディアは得票数の差が小さかったと報じている。モンゴル人民党は2020年度の選挙に国会の76議席のうち62議席を獲得した。今回は、彼らの優位性ははるかに低くなった。G.Gantumur代表:「民主党は約40議席を獲得したが、これは2020年に比べて大幅な伸びである。今回の選挙で国民は、過去に与党が犯した政策上の誤りに対する評価と結論を示した」と述べた。
- 朝日:28日に投開票されたモンゴル議会(国会、定数126)の総選挙で、与党の人民党党首のL.Oyun-Erdene首相は29日、過半数の68~70議席を獲得する見通しだと発表し、勝利を宣言した。一方、現地メディアによると、8割あった人民党の議席占有率は5割台に下がる見込み。2016年から政権を維持する人民党は、民主化後では異例の3期連続の長期政権となる。L.Oyun-Erdene首相は「選挙結果に満足している。今後の政権運営について野党の批判を受け止めつつ進める」と述べた。
- TIME:モンゴルの選挙が独裁政権を擁する巨大国の影で行われた民主的な選挙であると強調した。モンゴルは人口が少なく、内陸国で冬は厳しく、独立したアジアの国だ。中国とロシアという2大権威主義政権の影で暮らす人口340万人の民主主義にとって、民主主義は象徴的な存在だ。古代、獰猛なモンゴル遊牧民族が中国を征服し、アジアを西に越えヨーロッパの端まで広がり、大きな恐怖を引き起こした。今日、この国はその対極にある。中国と西側諸国はこの国の膨大な鉱物資源に関心を持っているが、その富は主にエリート層によって所有されている。アジア開発銀行によると、2022年にはモンゴル人のほぼ3分の1が貧困線以下で暮らしている。
情報源:news.mn