モンゴルから中国への石炭輸出量が11月に790万トンになり、過去最高に達した。中国税関庁のデータによると、11月にモンゴルから供給された石炭の量は、前年同期に比べて2倍に増加した。約4分の3は良質な原料炭であった。中国の鉱山操業の一部が中断され、安全検査などの問題が国内の石炭生産量の減少につながっている。
11月の中国への石炭供給量では、モンゴルはインドネシアに次いでロシアを追い抜き第2位となった。ロシア政府は、石炭輸出に対する税金が競争力を低下させたと考えている。
一方、中国へのもう一つの主要供給国であるオーストラリアの石炭の出荷は、2020年末から今年初めにかけての中国の禁輸措置から完全には回復していない。石炭輸出の増加は、モンゴルが輸出目標である5,000万トンを達成したことを意味する。 しかし、Fengkuang Coal Logisticsによると、モンゴルの気象条件とディーゼル不足により、石炭採掘と輸送は悪影響を受けている。このため、モンゴルの石炭輸出は12月に大幅に減少するとの見方が指摘されている。

情報源:Bloomberg