格付け会社Fitch Ratingsは、モンゴルの銀行セクターが2024年に現在の水準から悪化することはなく、改善することもないと推定している。モンゴルのビジネス環境は「安定的」と結論付けた。モンゴルの経済成長の継続と消費者物価指数の一定水準までの低下が主な推進力となると発表した。さらに、2023年と2024年には、モンゴルの実質GDPは5%増加すると推定されている。これは鉱業部門の活動と内需の安定性によるものだ。インフレは年初から低下している。モンゴル中銀は2024~2025年にインフレ率を4~8%または目標水準に引き上げることを目指している。
 銀行セクターに関しては、不良債権比率は徐々に低下し、融資コストは引き続き低下すると考えられている。2023 年には、物価上昇圧力にもかかわらず、銀行の資産の質は引き続き良好だった。2024年になっても現状は変わらないと予測されている。しかしながら、競争と預金コストの上昇により、金利には圧力がかかるだろう。また、政策金利は短期的には高止まりするとみられている。

情報源:Bloomberg