モンゴルで実施されている主要な鉱業案件の進捗状況は下記のとおり。
  • TMK Energy:モンゴルの南部でCBM地質調査を行っている。2023年4月にボーリング調査プログラムを開始しNariinsukhait炭田で3本の坑井をボーリングしCBMの安定した流出を確保した。最近、石炭プロジェクトを所有するTerra Energy社とCBM探査協力協定を締結し、調査費用を折半することで合意した。 さらに、TMK Energyは今月、Gurvantes XXXVプロジェクトにおけるTerra Energyの所有権の33%を購入し、同プロジェクトの100%を所有した。
  • Xanadu Mines: 中国の鉱山大手の一つであるZijin Miningと投資契約を結び3500万米ドルの資金を受け取りKharmagtaiプロジェクトの予備的な実現可能性調査と探査を完了するために取り組んでいる。 同社は、2024会計年度第4四半期に採掘を開始し、2027年第4四半期に生産を計画する予定である。最近、掘削中に新たな金地帯を発見したと発表した。
  • Elixir Energy:モンゴル南部でCBM探査のNomgon案件、グリーン水素のGobi H2案件を実施している。2023年のNomgon鉱区で9本の坑井をボーリングすると発表した。先月、NomgonⅩ抗井を精巧裏にボーリングし採掘を開始した。さらに、同社はグリーン水素を輸出する「Gobi H2」プロジェクトの実現可能性調査を進めており、昨年5月には日本の再生可能エネルギー分野大手の豊田通商がこのプロジェクトのパートナーとなった。長期的には、Elixir Energy のCEOであるNail Yang氏はBloombergからのインタビューにて、CBMと水素の両プロジェクトにはパイプラインが必要であり、パイプラインは比較的短いため、技術的な課題はそれほど多くないと述べた。
  • Parabellum Resources:モンゴル南部でKhotgorレアアース探査プロジェクトを行い220万トンのレアアース埋蔵量を発見した。
  • Jade Gas:モンゴル南部のTavan Tolgoi炭田でCBM探査を行い生産に近づいたと発表した。最初の4本の全抗井からCBMが確認された。
  • Petro Matad:同社は、石油のTsen Togoruu油田の開発開始の準備は整っているが、モンゴル政府からの許可取得手続きの遅れにより難航していると発表した。

 情報源:​Bloomberg