モンゴル政府が先月、フランスのOranoグループと締結する投資協定案を作成するワーキンググループを設立した。同ワーキンググループが投資協定案を作成し、来たる秋以内に政府へ提出するタスクを受けた。昨日、ワーキンググループが現地へ入りDulaan Uulウラン鉱区、Zuuvch Ovooウラン鉱区を視察した。その時、ワーキンググループのリーダーであるKh.Nyambaatar法務大臣にインタビューした概要は下記のとおり。
  • 政府の決定により、モンゴルのウラン分野で26年間活動してきたフランスのOronaグループのプロジェクトに対する投資協定を策定するためのワーキングチームが設立された。 今日はワーキンググループのメンバーが現場に来て、実験生産がどのように進むのか、どのような手順で行われるのかを視察した。過去20年間、「この産業は非常に有害であり、そのせいで多くの動物や家畜が死んだ、または死ぬ可能性がある」という情報が世間に流れてきた。完成品が出てきたのを見て、イエローケーキを触ってみた。 私は科学と最新の機械を信じている。この作業を行い、長年工場に勤めている人は健康である。有害性の低いものを精密測定器で計測し、自分の目で確認した。第二に、製造と採掘は私たちが想像していたものとは異なる環境だ。少人数で小さな環境で行われるものだった。しかし、私たちは専門家の意見を聞く。今後、この産業が我が国にとって必要なのか、鉱山産業に発展をもたらすのか、経済全体やその他の分野にどのような結果をもたらすのか、正しい情報の提供に努めて参る。原子力庁や専門家の意見を聞いて参る。
  • このウランプロジェクトは、モンゴルにとって第三隣国の企業との大型投資協定とみなされている。したがって、私たちは2009年に署名したOyu Tolgoi投資協定で犯した過ちを繰り返すつもりはないし、そうする権利もない。お互いに利益をもたらすものでなければならない。さらに、この地域およびこの分野で主導的なプレーヤーになるという野望を持って、政府は投資協定の締結に取り組んでいる。今日の時点で、このプロジェクトの財務モデルについて話すのは時期尚早だ。まず鉱業鉱物資源専門委員会が会合を開き、この鉱床のFSを承認する。会合は今月開催される予定だ。収集されたデータに基づいて、投資協定を作成する際に、国際的に認知された外部企業から詳細な財務および環境評価、および法的アドバイスが得られる。 その後、モンゴル政府の提案を先方に提示する予定だ。おそらくこれらの作業は8~9 月に完了するだろう。
  • 現在、Badrah Energy LLC には 800 人の常勤従業員と 請負業者の800人以上がいる。したがって、このプロジェクトの成功により、1,600人以上の常用雇用が生まれる。第二に、フランスはウラン産業のリーダーであるため、モンゴルには新技術の導入、人材の育成、農業や道路輸送など他の分野への新たな投資の機会が与えられるだろう。 繰り返しになるが、いずれにせよ、このプロジェクトは相互に利益をもたらすものでなければならない。第三に、このプロジェクトが他の鉱山プロジェクトのようにサンドイッチキャンプとして継続されないことを望む。1,600人以上の労働者が家族とともに住むことになる近隣の町区や集落の建設と、ゴビ地域の生態系の保存と保護に関する提案が行われる予定だ。
  • 両当事者が投資協定を締結できれば、採掘作業開始前に4億5000万ドルの初期投資が行われることになる。鉱山の全存続期間中に16億ドルが投資される予定だ。当社は地下浸出技術を使用してウランを採掘している。それは最新の技術だ。今年、投資協定が承認されば、2025年に建設工事に着手し、2028年に鉱山の本操業が開始される予定だ。 フル稼働になれば、年間2,500トンのウランが生産されることになる。ウラン鉱床の登録埋蔵量は10万トンのウランだ。採掘プロセス中に6万トンが採掘されると推定されている。運営は34年間続く。

情報源:Itoim.mn