D.Jigjidnyamaaウランバートル鉄道長にモンゴル・ロシア共同投資の“ウランバートル鉄道”公社の現在の状況、今後の発展問題についてインタビューした。
 
―政府政策でモンゴル国の鉄道の主線を南北国境にそれぞれ2つの出入り口にすると話されている。これについてどんな立場か。
―3か国首脳会談の成果として決定された経済回路構想は、最近とても重要視されている。この中で、北方回路となるOvoot-Erdenet間の鉄道が開始し、今後OvootからArtssuuriまで鉄道を敷設し、ロシアの鉄道網と結びつけるプロジェクトが話されている。この間の鉄道が敷設されれば、モンゴル国を通過する貨物量及び輸出輸送量が急激に増える。予測では年間2000万トンの貨物がこの経路で通過できるとみている。昨年ウランバートル鉄道は2270万トンの貨物輸送をしたことから考えると、我が国の年間鉄道輸送量に匹敵する規模の貨物輸送が可能だということだ。
―J.Bat-Erdene道路輸送開発大臣の中国訪問団のメンバーとして、どのような成果があったか。
―J.Bat-Erdene道路輸送開発大臣はこの訪問で鉄道だけでなく、すべての運輸分野の協力事業について、中国側と話し合った。この際に中国の鉄道局及び運輸省は、ウランバートル鉄道と共同で2017年に履行した事業に満足の意を表した。中国側の情報では、中国の全輸出・輸入の輸送の6分の1がEreen国境検問所で行われた。これは中国の陸路国境検問所の中で、Ereen-ZaminUud国境検問所が第2位になったことを示し、今までになかったことだ。Ereen-ZaminUud国境検問所間の輸送量は1100万トンに達し、高い成功であったことを中国の運輸大臣が述べた。我々は今後の計画について話し合い、Ereen国境検問所の稼働力を増やさなければ、今後の輸送事業に支障をきたすまでになっていることを述べた。中国側はこれをよく理解し、国境検問所の技術改革を行い、拡張問題等を早急に開始すると言った。これに従い、夏にはEreen国境検問所の技術改革、拡張作業を行い完了させると思う。
―2018年はウランバートル鉄道の皆さんにとても大きな目標ができているということか。
―2018年は我々にとって、とても大きな成果を出す年になるはずだ。資金、融資問題をどのように解決するかに、多くの事業の運命がかかっている。2018年に最低でも2500万トンの輸送を行い、さらに3000~3200万トンに達するようにするのが目標だ。そのためには、ウランバートル鉄道の技術・テクノロジーの大改革を早急に行う必要がある。2016年に工事した道はたった19キロだったが、2017年に我々は50キロの大工事を行った。2018年にこの規模を最低でも80キロ、できれば100キロ、それ以上に達する計画である。資金があれば新規に3000台の貨物列車を購入したい。資金が足りないので、ロシアから中古の列車を買い、修理して使用している。2018年に約1300台の貨物列車を新規購入する予定である。
 これらの目標には巨額の資金が必要だ。現在、ロシア政府から1000億ルーブルの借款を受けることについて政府レベルで話されている。
―ウランバートル鉄道のいくつかの事業は赤字になっているが。
―年間およそ100~120億トゥグルグの赤字を石炭輸送が出していて、他の利益がある輸送料金で補てんしている。現在の全貨物の4分の1を国内貨物が占めている。
―1000台の列車を新規購入したことに批判も出ている。これについてどう説明するか。
―2017年に輸出予約の20%に満たない分のみを列車で満たす状況が発生した。言い換えれば、荷物発送者たちは100台の列車を予約しているのに、たった20台だけを出す状態なり、貨物列車不足になった。なぜ中古の列車を購入したかと言えば、資金が本当に足りなかったからだ。新しい列車は高価だ。それに1000台の列車をすぐにつくってくれる工場もない。新しい列車と中古の列車はほぼ同量の貨物を運ぶ。そのため低価格で多くの列車を購入する決定を出すより仕方がなかった。中古の列車の安全に不安があるかもしれない。列車を運送に使用する前に必要な修理を行い、使用開始後も車両点検を専門の人々が行っている。
情報元:medee.mn