3月13日(月)、Oyu Tolgoi案件の坑内掘り鉱山の採掘開始セレモニーが行われ、L.Oyun-Erdene首相、Rio TintoのJakob Stausholm社長がスピーチを行った。L.Oyun-Erdene首相は、Oyu Tolgoi案件の交渉は、モンゴルが投資家とオープンで透明性を持ち相互に有益な方法で協力できる安定したパートナーの印であると述べた。外国投資の大部分が鉱業部門に投じられているモンゴルにとって、Oyu Tolgoi案件の坑内掘り採掘の開始は歴史的な出来事だ。このように、モンゴル経済に重くのしかかるこの主要プロジェクトの新たな段階が始まった。Oyu Tolgoiプロジェクトは、モンゴルの民主主義体制への移行以来、最大の外国投資であるだけでなく、モンゴルが第3隣国と初めて単独で実施する、経済的独立と独立を確保する上で重要な役割を果たす歴史的なプロジェクトでもある。今日、Oyu Tolgoi案件は坑内掘り採掘を開始することにより、世界で最も重要な銅生産者の1つになるための第一歩を踏み出している。Rio TintoのJakob Stausholm社長は、Oyu Tolgoi案件がフル生産能力で操業を開始すると、年間600万台以上の電気自動車を生産するのに十分な銅を供給すると述べた。坑内掘り採掘が開始されると、生産量がすぐに劇的に増加するわけではない。生産量が2029~2030 年には 95,000 トンになりピークに達する。 つまり、坑内掘り鉱山は約 7 年後にフル稼働する。Erdenes Oyu Tolgoi国営有限会社の社長は、モンゴル側は2032年から配当を受けると強調した。Oyu Tolgoi案件の寿命は70~80年と推定された。銅鉱石の地質調査も続いている。
Oyu Tolgoi選鉱プラントのD.Budragchaa営業担当マネージャーによる説明は下記のとおり。
- 現在、選鉱プラントは1日当たり100,000-120,000トン(露天掘り鉱山からの鉱石-平均品位約0.4%)の鉱石を加工している。
- 品位約21%の銅精鉱を生産し中国へ輸出している。1日当たり約2000トン、年間約700,000トンを生産している
- 坑内掘り鉱山からの鉱石の平均品位は約1.2~1.7%になる
- 1トンの銅精鉱を生産するために利用される水は0.3㎥(世界基準は約0.85㎥)
情報源:Bloomberg